ガバナンス(G)
コーポレート・ガバナンス
基本的な考え方
三井倉庫グループは、「社会を止めない。進化をつなぐ。」というパーパスのもと、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指し、経営基盤としてのグループガバナンスを重視し、体制の整備・各取り組みの推進を実施しております。コーポレート・ガバナンスに対する基本的な考え方や詳細な情報等については「コーポレートガバナンス・ガイドライン」や「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」に記載し、対外的に公表しています。
※関連資料につきましては方針一覧のページをご覧ください
体制
三井倉庫ホールディングスは、持株会社としてグループ内の各子会社の経営管理を適切に行うためグループガバナンスに関する方針を定めています。当社グループにおいて各社が負うべき責任及び権限を明確にすることで、グループガバナンスの推進に努め、中長期的な企業価値向上を目指します。また、各種委員会の設置や執行役員制度を導入して業務執行と監督を分離し、取締役及び執行役員の執行権限と責任を明確にするなど、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。内部統制については内部統制基本方針を定め、監査役と内部監査及び内部統制を所管する部署が連携し、適切な内部統制システムの維持に努めています。
コーポレート・ガバナンス体制図(2024年6月25日時点)
取締役会 | 経営の基本方針並びに重要な業務執行を決定し、代表取締役及び社長、業務執行取締役の職務の執行を監督しています。 |
---|---|
監査役会 | 監査役会は監査の充実に努め、監査役は、取締役会、役員連絡会議のほか重要な会議に出席し、取締役の執行状況の監督を行っています。 |
経営会議 | 取締役会に付議すべき事項、経営全般に関する重要な事項、取締役からその執行を経営会議に委任された事項について審議又は決議しています。 |
営業推進会議 | 月次業績・当該四半期の見通しや予算管理、営業拡大及び横断的な営業推進等に資する情報を共有しています。 |
役員連絡会議 | 経営全般にわたる重要事項の周知、及び当社グループの状況に関する相互理解の促進のための情報交換を行っています。 |
指名・報酬委員会 | 取締役選任プロセスの客観性・透明性を高めるとともに、業績連動報酬額の妥当性・適正性を検証するなど、役員報酬決定プロセスの客観性・透明性を高めています。 |
リスク管理委員会 | 事業活動におけるリスクを適切に認識し、当該リスクに対する対応方針を定め、進捗及び成果を管理し、当該リスクの発生予防及び発生に備えた対応マニュアルの整備・更新等を行っています。 |
コンプライアンス委員会 | 経営に影響を与えるコンプライアンス違反、その他の問題発生時の対応協議、企業倫理規範の制定、コンプライアンス体制の構築を行い、コンプライアンス遵守の推進及び違反の未然防止に努めています。 |
情報セキュリティ委員会 | 情報セキュリティ管理に関わる体制の整備、活動の推進及び見直し等を行い、個人情報又は企業情報の保護を図っています。 |
サステナビリティ委員会 | サステナビリティに関する戦略・方針の検討や、マテリアリティや目標KPIに向けた取り組みの実行管理を通じて、当社グループの企業価値向上を図っています。 |
取締役会の運営状況
取締役会では、経営戦略や事業投資、その他グループ経営にかかる重要事項等の議論を行うとともに、各取締役の職務執行状況や定期的な業績の報告等が行われています。取締役会での議論の活発化に向けた取り組みとして、取締役会の資料を事前に取締役および監査役に配布しています。また、ガバナンスやサステナビリティを含む企業経営に関する研修や、グループ企業の事業概況説明を定期的に実施することで、役員全体の能力向上につなげるとともに当社グループ内の相互理解を促進しています。
取締役会の実効性
中長期的な企業価値向上に向けて取締役会の機能充実化を図るため、毎年、実効性評価を実施しています。取締役および監査役に対してアンケートおよびインタビューによる取締役会の評価を行い、それらの結果について取締役会で議論しています。
実効性評価のプロセス
実効性評価の概要
アンケートの主な内容
- 取締役会の構成・運営方法
- 付議内容
- 取締役の報酬・選解任等
- 中期経営計画2022の進捗
- DX、サステナビリティ、人的資本
- 取締役会の議論状況
評価結果
- 事前説明の実施や権限委譲により、付議内容の充実化を図ることができ、 中期経営計画における戦略的な重要トピックについても十分な時間を取って議論ができた。
- DX推進は、論点が多岐にわたり変化が激しいため投資対効果の意思決定が難しく、 定期的にDXの位置づけや方針を確認し、施策の進捗状況を議論していくことが必要。• サステナビリティについては、議論が進む仕組みができ上がっており、定期的な情報共有と議論の場を継続することが望ましい。人的資本の向上に関する戦略については、今後さらなる議論の拡充が必要。
- 投資家との対話状況の説明については大変参考になる。 今後は、より広く投資家含めたステークホルダーに理解、認知してもらうための議論を活発化させたい。
役員体制
取締役
代表取締役社長 | 古賀 博文 |
---|---|
代表取締役専務取締役 | 中山 信夫 |
常務取締役 | 郷原 健 |
取締役上級執行役員 | 糸居 祐二 |
取締役上級執行役員 | 桐山 智明 |
社外取締役 | 中野 泰三郎 |
社外取締役 | 平井 孝志 |
社外取締役 | 菊地 麻緒子 |
社外取締役 | 月岡 隆 |
監査役
常任常勤監査役 | 石田 幸男 |
---|---|
常勤監査役 | 木納 裕 |
社外監査役 | 小澤 元秀 |
社外監査役 | 三宅 英貴 |
※執行役員を含む役員の一覧はこちらをご覧ください。
取締役・監査役のメンバー構成(2024年6月25日時点)
取締役会全体としての能力、多様性(2024年6月25日時点)
当社は、知識・経験・能力を全体としてバランスよく備え、ジェンダーやスキル等の多様性と適正規模を両立させるよう取締役・監査役を選任しています。
(注)上記一覧表は、取締役及び監査役の有する全ての知見や経験を表すものではありません。
社外取締役の主な活動状況と選任理由(2024年6月25日時点)
氏名 | 独立役員 | 在任年数 | 選任理由 | 取締役会の出席状況 |
---|---|---|---|---|
中野 泰三郎 | ○ | 6年 | 飲料会社の取締役を長年務められ、会社経営者としての豊富な経験を有しており、当該経験に基づき特に当社グループの経営方針について経営者の視点から監督、助言等いただいた実績から、 今後も同様の活躍を期待できるため、引き続き社外取締役候補者といたしました。 また、同氏が選任された場合は、指名・報酬委員として当社の役員候補者の選定や役員報酬等の決定に対し、客観的・中立的立場で関与いただく予定です。 | 16/16回(100%) |
平井 孝志 | ○ | 5年 | 多様な会社での経営実務の経験に加え、幅広い業界でのコンサルティングを行い、複数の大学院で企業戦略、事業戦略の研究をされ、 その豊富な経験と識見に基づき特に当社グループの事業戦略について専門的な立場から監督、助言等いただいた実績から、 今後も同様の活躍を期待できるため、引き続き社外取締役候補者といたしました。また、同氏が選任された場合は、指名・報酬委員として当社の役員候補者の選定や役員報酬等の決定に対し、 客観的・中立的立場で関与いただく予定です。 | 16/16回(100%) |
菊地 麻緒子 | ○ | 4年 | 日本及び米国ニューヨーク州の弁護士資格を有し、企業法務に携わるとともに、検察庁及び公正取引委員会での執務経験、さらに当社常勤社外監査役としての実績に基づく豊富な経験、 識見に基づき、当社グループの企業活動全般に関する有意義な助言をいただいた実績から、今後も同様の活躍を期待できるため、引き続き社外取締役候補者といたしました。 また、同氏が選任された場合は、指名・報酬委員として当社の役員候補者の選定や役員報酬等の決定に対し、客観的・中立的立場で関与いただく予定です。 | 16/16回(100%) |
月岡 隆 | ○ | 1年 | エネルギー会社の取締役を長年務められるとともに、代表取締役社長、同会長を歴任し、会社経営者としての豊富な経験を有しており、 当該経験と幅広い識見に基づき、当社グループの経営方針及び事業戦略に関し幅広く監督、助言等いただいた実績から、 今後も同様の活躍を期待できるため、引き続き社外取締役候補者といたしました。また、同氏が選任された場合は、指名・報酬委員として当社の役員候補者の選定や役員報酬等の決定に対し、 客観的・中立的立場で関与いただく予定です。 | 13/13回(100%) |
社外監査役の主な活動状況と選任理由(2024年6月25日時点)
氏名 | 独立役員 | 在任年数 | 選任理由 | 取締役会/監査役会の出席状況 |
---|---|---|---|---|
小澤 元秀 | ○ | 11年 | 複数の監査法人にて代表社員を、また、日本公認会計士協会の退職給付会計専門委員会委員も歴任される等、公認会計士として長年第一線で活躍されており、 同氏の専門である国際会計に立脚した識見により、海外関係会社を含め当社グループ全体について、財務の健全性や正確性の観点から監査業務を行ってきた実績から、社外監査役に選任しています。 | 取締役会 16/16回(100%) 監査役会 16/16回(100%) |
三宅 英貴 | ○ | 1年 | 弁護士としての幅広い識見に加え、検察庁、金融庁証券取引等監視委員会及び監査法人における豊富な執務経験を有しており、 当該識見と広範な経験に基づき、法律・リスク管理などの観点から、監査を通じて当社グループのガバナンスの健全性、透明性及びコンプライアンス向上のための活躍が期待できると判断し、社外監査役候補者といたしました。 | 取締役会 13/13回(100%) 監査役会 13/13回(100%) |