環境
環境保全対策


三井倉庫グループは積極的な環境負荷低減による脱炭素社会・循環型社会へ貢献していけるよう、以下の取り組みを推進してまいります。
倉庫施設等における環境負荷低減の取り組み
省エネの取り組み
当社グループは、国内倉庫施設や事務所の照明器具のLED照明への更新や、高効率な空調機器への更新により消費電力を削減し、省エネルギー化を推進しています。
2025年3月期末までに国内すべての所有施設においてLED照明への切替を完了することを目標に、順次更新工事を計画しており、
2023年3月31日現在では三井倉庫ホールディングスおよび三井倉庫保有の物流施設の72.9%(床面積割合)においてLED照明の導入が完了しています。
太陽光パネルの設置
当社グループでは、建設した倉庫の屋上に太陽光パネルを設置し、CO2排出削減に貢献しています。関東P&MセンターB棟においては、当社初の自家消費型太陽光発電設備を設置し、当社グループのCO2排出量削減に寄与しています。
2022/3月期 自家消費削減実績:416,448kwh(削減効果 約184t-CO2)
2022/3月期 自家消費削減実績:416,448kwh(削減効果 約184t-CO2)

関東P&Mセンター A棟
想定発電量は年間36万kwを想定、CO2削減効果は年間182トンを見込んでいます。

飛島事務所 定温倉庫
想定発電量は年間30万kwを想定、CO2削減効果は年間151トンを見込んでいます。

関西P&Mセンター A棟
想定発電量は年間21万kwを想定、CO2削減効果は年間118トンを見込んでいます

関西P&Mセンター B棟
想定発電量は年間31万kwを想定、CO2削減効果は年間156トンを見込んでいます。
再生可能エネルギーの調達
当社グループは、再生可能エネルギー由来の電力メニューへの切り替えや、コーポレートPPA、再エネ電力証書の購入等によって、再エネ使用率の向上を目指します。
屋上緑化
施設の屋上に緑化を行い、屋根の温度上昇の抑制や建築物の遮熱、景観の向上に努めています。
会社名 | 拠点名 | 緑化面積 |
---|---|---|
三井倉庫(株) | MSC深川ビル1号館 | 420㎡ |
MSC深川ビル2号館 | 495㎡ | |
辰巳事務所 | 1,680㎡ | |
多摩レコードセンター | 108㎡ |

資源の再利用・廃棄物削減
当社グループは、循環型社会構築に貢献していくため、限りある資源を有効活用し、経済生産性を高めていくための取り組みを推進しています。バイオPEフィルムや再生樹脂パレット等のリサイクル資材の活用に留まらず、マテリアルリサイクルが可能かつ耐久性を追求した物流パッケージの開発・活用も行っています。Reduce、Reuse、Recycle、Refuse、Repair、Remixの6Rの観点から物流パッケージを開発し、お客様の荷物の輸送最適化および物流コストの低減にも寄与しています。また、社内の取り組みとして、電子決裁への移行やモニター会議の推奨等、業務の効率化とともにペーパーレス化を推進しています。
生物多様性に関する倉庫施設内での取り組み
当社グループは倉庫施設において法令遵守の一環として外来種に関連する水際対策を行い、必要に応じて関係各所への連絡対応を実施しています。
水資源に対する取り組み
当社グループの一部のオフィス施設ではシステムにより節水管理を行える設備を導入し、水資源の節水に取り組んでおります。
輸送における環境負荷低減の取り組み
エコドライブの実施、EVトラックの試験的導入
当社グループでは、車両入れ替え時に低燃費・低公害車への移行を行うとともに、エコドライブを実施し、CO2排出量の削減に寄与しています。また、CO2や汚染物質を排出しないゼロ・エミッション輸送の実現をかなえるEVトラックも順次導入しています。EVトラックは環境負荷低減に加え、低振動走行によるドライバーの負担軽減や騒音問題の解決にも貢献しています。
航空輸送におけるSAFの利用
当社グループでは、サプライチェーンにおけるCO2排出量の削減(Scope3の削減)についても取り組んでいます。2022年に、三井倉庫エクスプレスと三井倉庫サプライチェーンソリューションにおいて、全日本空輸株式会社が持続可能な航空機燃料SAF※の利用を通じて産業バリューチェーンにおけるCO2排出量削減を目的として立ち上げた新プログラム「SAF
Flight Initiative:For the Next
Generation」に協同で参画しました。国際輸送におけるCO2排出量削減の取り組みは、フォワーダーとしても重要な課題と認識しており、今後も持続可能な物流サービスを実現するため環境に配慮した取り組みを進めていきます。
※SAF:Sustainable Aviation Fuel
※SAF:Sustainable Aviation Fuel

事業を通じた環境負荷低減の取り組み
SustainaLink(サステナリンク)
当社グループは、物流を通じてお客様のサプライチェーンサステナビリティの実現を支援するサービス「SustainaLink」を提供しています。本サービスは物流業界における「環境」「労働力」「災害」の3つのリスクを課題解決するために、当社グループが有する豊富な物流ノウハウで「知る」→「見える化する」→「改善する」の3ステップを通じお客様のサプライチェーンにおける諸課題を解決いたします。

詳しくはSustainaLink特設サイトをご覧ください。
共同倉庫・共同配送の取り組み
当社グループは、荷主や輸送業者と協働し集荷・配送を行うことで、輸配送車両を減らし、CO2排出量削減、大気汚染低減を図る共同倉庫・共同配送を推進しています。この取り組みは、物流コスト削減や多品種の小口商品の効率的な配送を可能にするなど、お客様の物流課題も同時に解決しています。
モーダルシフトへの取り組み
当社グループは、海上輸送や鉄道輸送への移行等、輸送モードを切り替えるモーダルシフトの取り組みを推進することで、環境負荷低減に貢献しています。モーダルシフトはCO2排出量を削減するだけでなく、輸送の効率化やトラックドライバー不足の解決にも貢献しています。
サステナブルファイナンス
当社グループはESG経営推進の取り組みとしてグリーンボンドを発行し、当社グループの成長領域である医薬品・医療機器業界を中心としたヘルスケア事業専用の物流施設「関東P&MセンターB棟」を2021年6月に新設いたしました。