CROSS TALK
アメリカの産業を支える、
必要不可欠な存在として。

世界を舞台に働きたい。そう考えて入社をし、現在はアメリカに駐在する2名の社員。現地で求められる即応性、チームの団結力、そして「今、届ける」という使命感が彼らの仕事の軸です。今回の対談では、2名のこれまでの経験や挑戦、そして日米の違いについて語っていただきました。
PROFILE

- M.W
MSE EXPRESS AMERICA, INC.
President
1999年入社 国際経営学部卒
President
1999年入社 国際経営学部卒
学生時代から英語に関心を持ち、国際物流業界へ。タイ駐在や通関業務などを経て、現在は北米拠点全体の運営を統括している。

- K.N
MSE EXPRESS AMERICA, INC.
Operations Officer
2007年入社 情報処理科卒
Operations Officer
2007年入社 情報処理科卒
大手自動車系列の部品メーカーで品質保証に従事後、国際物流業界に転身。現在は北米拠点8支店のオペレーション統括に取り組んでいる。

国内、国外での経験を礎に
アメリカへ
- K.N
- 私はもともと大手自動車系列の部品メーカーで働いていました。7年の間でラインでの製造業務や品質保証に携わっていたのですが、ふと地球儀を眺めていた時に「日本という国が地球でいかに小さいかを改めて知り、もっと広い世界で働きたい」と感じたんですよ。そこで、メーカーで調達部門の仕事を行っていた父の勧めで、「国際物流」という業界を知り、TASエクスプレスに入社したんです。統合して三井倉庫エクスプレスになる前の会社ですね。
- M.W
- 世界を相手に働きたかったという想いは、私も同じでしたよ。中学生の頃から英語を使った仕事に興味があり、大学でも英語を専攻してアメリカへの留学も経験しました。就職活動では、「いずれ世界で」を軸として、空港関係、物流業界、旅行業界などを見ていまして、最終的に大手自動車系列の企業であることの安定感や様々なことが学べそうだと感じられた、東京エアーサービス(後のTASエクスプレス)に入社を決めました。まずは、倉庫での業務に配属され、その後空港での通関業務、さらに取引先での駐在やタイ駐在も経験しました。
- K.N
- 私もインドに駐在した経験がありますが、国内で働いていた時も、インドネシア、ブラジル、台湾、アメリカなどへ直接訪問し、数々のプロジェクトをサポートしてきました。現在はアメリカに駐在できていますし、入社当時の要望は叶えられていると思います。もちろん、輸入オペレーションや倉庫業務など国内で経験した仕事も、現在Operations Officerとして、MSE EXPRESS AMERICA, INC.8支店の運営管理などを行う、オペレーション統括に大いに役立っています。
- M.W
- そうですね。私がしてきた経験もすべて、PresidentとしてMSE EXPRESS AMERICA, INC.の運営・全体管理を行う今の仕事に息づいていると思います。

お客様とともに
進める存在であるために
- K.N
- アメリカでフォワーダーとして働く中で、緊急の輸送依頼をいただくことが多いですよね。これは日本でも同じことですが、まさに「今、必要だ」といった依頼に対して速やかに対応できるかが私たちの存在意義であると言っても過言ではないと感じます。
- M.W
- 特に主要顧客である取引先の自動車メーカー様からは「生産ラインが止まらないように、早急に届けてほしい」との依頼がよくあり、私たちの仕事がいかにお客様の生産に直結しているかが実感できます。
- K.N
- 一般的に物流は海上輸送が多い中、私たちの会社では航空輸送が主力ですから、より緊急性が高い貨物が多いんですよね。主要取引先の自動車メーカー様からの期待も非常に高いですし、部品検品まで行えるなど、専門性を持つ私たちの存在感はそこに表れているのではないでしょうか。そして、お客様は私たちの仕事を重要視してくださっており、物流動向に関係する情報を細かく共有いただくなど、パートナーとして接してくださっていると感じられますよね。
- M.W
- 三井倉庫エクスプレスなら何とかしてくれる。そういう期待をいただけていることが嬉しいです。私がタイに駐在していた時は、どうしても航空便では間に合わない部品を人が直接飛行機に乗って運ぶ、いわゆる「ハンドキャリー」をアレンジした経験もありました。近距離なアジア圏内で「とにかく早く」というニーズに応えるため、数百件にわたるハンドキャリーを手配したのはかなり印象的でしたよ。ただ、我々の仕事は、倉庫、現場、事務所をオペレーションすることですから、現地のスタッフがいかに働きやすい環境をつくれるかが鍵になります。
- K.N
- そのためにも、アメリカではスタッフにルールを守ってもらうためのプロセスが重要ですよね。単に指示を出しても、「何のためにやるのか」を理解しないと動いてくれません。言葉の壁もある中で、しっかりと説明し、納得してもらうことで腹落ちしてもらうプロセスは日本以上に重要だと感じています。これがあるからこそ、プロジェクトがスムーズに進むんですよね。

チームワークを力に、
新たな価値づくりに挑む
- K.N
- 国が変わっても、フォワーダーにはチームワークが必要だと思っているのですが、M.Wさんはアメリカでどんな時にチームの力を感じますか?
- M.W
- 大規模なプロジェクトや緊急の案件に対応する時ですね。全体が一丸となって「やるぞ!」という雰囲気で取り組む場面では、みんなの瞬発力や行動力には目を見張るものがあります。K.Nさんが言っていたように「何のためにやるのか」と個々の役割が明確なので、プロジェクトがスムーズに進行し、達成感も大きいですね。
- K.N
- 確かに、ここぞ!という時の力はすごいですよね。私は、そうしたチームワークをより強化するために「一人ひとりが責任を持てるようにすること」が大切だと考えています。大きなプロジェクトでは明確に役割分担を伝えつつも、その役割に対する責任を把握できるようにすることで、それぞれがその分野でベストを尽くせるようにしています。
- M.W
- それが現地のスタッフたちにとってのやりがいにもつながっていきますよね。また、私は全員が情報を共有できるように意識しています。この人は知っているけど、この人は知らないなどの差が出てしまうと、それは全体の熱量に影響するんですよ。
- K.N
- 全員で進んでいくためには、それも非常に大切ですよね。そうしたことを意識し続けながら、今後はより確実で正確な物流を実現するため、現場の改善やシステム化を進めてヒューマンエラーを防ぐ取り組みを強化していきたいです。さらに、電子部品・半導体、医療、農業、宇宙開発事業における物流に挑戦していくなど、社会に貢献しながら予測不可能な時代をけん引する会社として成長できれば、業界TOPも夢ではないと思います。
- M.W
- 会社を今後どう成長させていくかが、私たちのミッションですからね。現在は、主要取引先の自動車メーカー様の割合が高い分、それに頼り切りにならないように基礎体力をつけ、従業員が働きやすい環境もさらに整えたいと考えています。また、K.Nさんが言う分野への拡大に関しては難易度が高いですが、やりがいのある挑戦になると思っています。
- K.N
- ぜひ、頑張っていきましょう。最後にせっかくなので、プライベートの話をすると、アメリカは日本に比べてゴルフが手軽に楽しめることが魅力ですね。公園の規模も日本とはまったく違って、地元の公園でもカヤックを楽しめたりと、アメリカの広大な自然を満喫しながらリフレッシュしています。
- M.W
- 私はスポーツ観戦が好きで、週末はスタジアムに行くことも多いです。また、アメリカにはジョギングやサイクリングのコースが整った公園も多くて、日常的に体を動かすのにも便利です。冬は寒さが厳しいので運動量は減ってしまいますが、その分短い夏を思いきり楽しんでいます。
