3PLとは何か?サービスを利用
する際のメリットや注意点を紹介

  • サプライチェーンソリューション
物流コストの適正化が図れる
コア業務に集中できる
顧客満足度を高めることができる

3PLとは、サード・パーティー・ロジスティクス(以下:3PL)の略語で、物流の専門家である第三者に物流関連業務を任せることを言います。経済のグローバル化の進展や最終消費者の購買行動の多様化・高度化などを背景に、荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を受託する3PLの重要性が再認識されており、その需要はますます増加しています。
三井住友銀行が発表した資料によると、3PL市場は年々拡大しており、2016年度には、市場規模が2兆5,000億円まで拡大しています。 [注1]
今回はそんな3PLについて、その定義や利用する側のメリット・デメリットを見ていきます。
[注1]「次世代型物流施設の動向」2017年10月|三井住友銀行

3PLとは物流の専門家である第三者に物流関連業務を任せること

3PLとは、「荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、実行すること」をいいます。 [注2]

より具体的には、荷主企業でも単なる運送事業者でもない第三の企業が、輸送や保管といった基本的な物流業務に加え、物流情報の管理、受発注業務、返品業務、物流全般に関わるコンサルティングなどを行うことを指します。

荷主企業にとって物流は、自社の製品や商品を最適な状態で顧客のもとへ届ける業務であり、非常に重要なプロセスのうちの一つです。しかし、そういった最適な物流を実現するためには、自社倉庫や貨物車両などへの設備投資と、それを運用する人材の採用や教育、そして管理システムの導入などが必要となり、これらを自前で整備するためには、それ相応の費用と時間をかけなければなりません。一方、3PLサービスを利用することで、こうしたコストを大幅に削減することができると同時に、効率的な物流を実現することで自社ビジネスの拡大・成長に期待することができます。
[注2]物流:3PL事業の総合支援|国土交通省

メリットは「コストの適正化」「コア業務の充実」「顧客満足度向上」

3PLサービスを利用すると、荷主企業には次のようなメリットがあります。

専門家の知見から物流コストの適正化が図れる

3PL事業者は物流業務の専門家なので、3PLサービスを導入することによって、適切な価格設定が図れるというメリットがあります。例えば、自社で行っていた配送業者選定がコストや仕様等の面で適正でなかった場合、3PL事業者が物流の専門家としての知見から、荷主企業の業務に最適な配送業者の選定及び、運賃契約へ導いてくれる可能性があります。

コア業務に集中できる

3PLサービスを利用することで、荷主企業はこれまで以上にコア業務に集中することができます。ノンコア業務である物流関連業務に充てられていた人員などのリソースをコア業務にまわせるようになるので、ビジネス拡大のチャンスや業務の効率化につながります。

物流の高品質化を通じて顧客満足度を高めることができる

3PL事業者は荷主企業のサプライチェーン最適化を通じ、物流品質の向上を目指します。BtoBやBtoCといった荷主企業のビジネスモデルに関わらず、物流は顧客体験における重要な要素の一つなので、物流の高品質化は顧客満足度の向上につながるといえるでしょう。

注意点は「協力体制の構築」「プロフェッショナルの育成」

多くのメリットをもたらす3PLサービスも導入の際にはいくつか注意しておくべきことがあります。

3PLサービス導入の際には協力体制の構築を

3PLサービスの導入はコスト削減の万能薬ではありません。3PL事業者との協力体制を上手く構築できない場合、物流品質の低下や、想定していたほどのコスト削減を実現できないなど、あらゆる問題が発生する可能性があります。 オペレーション面でも、現場管理が行き届かない可能性や緊急時の対応が遅延する可能性など、3PLサービス導入にあたってはいくつか解決すべき課題があるため、しっかりと協力体制を構築することが必要不可欠です。

3PL事業者とコミュニケーション可能なプロの育成が必要となる

国土交通省のアンケート調査によると、物流委託後の荷主企業の課題として、3PL事業者と円滑なコミュニケーションができるプロ人材を有していないという回答が多くなっています。いうまでもなく、3PL事業者と円滑にやり取りができる人材は非常に重要です。3PL企業からは、荷主企業側からの情報提供面に課題を感じるといった声も上がっており、より最適な物流を実現するためにも、プロ人材の育成が重要になります。 [注3]
[注3]物流:3PL事業の総合支援|国土交通省

3PLサービスの導入でさらなるコスト削減と経営強化を

昨今、経済のグローバル化や顧客の購買行動の多様化・高度化など、企業を取り巻く環境が刻々と変化する中、サプライチェーンの最適化は経営強化の観点からも多くの企業にとって課題となっています。
「3PL事業者との協力関係の構築」や「自社の人材育成」などに留意しながら、戦略的アウトソーシングの一環として3PLサービスを適切な形で導入することで、「コストの削減」を行いつつ「高品質な物流」を実現することが可能となります。

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