三井倉庫グループ

お客様を想う対応力が、

特別な感謝につながる

関東営業部 営業3課
2022年入社 外国語学部卒
Y.O
PROFILE

新卒で入った大手物流会社に9年間勤務。その後は商社に転職するが、物流業界での仕事の楽しさを忘れられず、三井倉庫エクスプレスに入社。トヨタとの合弁企業であることから、トヨタのマインドを持った高品質の提案ができると考えたのも、入社を決めた大きな理由だった。

現在の仕事内容

私は、海外からの輸入を担当する営業三課に所属しています。新規のお客様の場合、ターゲットとなる企業にアプローチをかけ、輸送に関する課題をヒアリングするところから営業がはじまります。ヒアリングをもとにした提案に興味を持っていただけたら、船舶や航空機などの運搬方法、税関に関する手続きなどを確認して、輸送に入るというのが一連の流れです。扱っているものはアパレルや雑貨、自動車、医療器具と幅広く、それに併せて最適な輸送方法も変わってきます。商品やお客様のニーズに応じた最適な輸送方法は何なのかを考えることが、フォワーダーとしての面白みだと思います。

仕事のやりがい

私にとっての仕事のやりがいは、お客様から感謝をされることです。そして、私はその物流フォワーダーへの感謝を特別なものだと感じています。というのも、物流業界は競合他社との差別化が難しい業界であり、サービスの質に対して満足してもらうことが簡単ではないからです。それぞれの企業の違いは、質的な違いよりも価格の違いになってしまいがちです。そういった業界においての当社の強みは「対応力」だと思います。「何を売るのか」ではなく「どのようにお客様とやりとりをするか」。そこには、フォワーダー一人ひとりの個性がはっきりと表れます。だからこそ、ありがとうと言われた時の喜びは、自分の個性を褒めてくださったようでとても嬉しいのです。

成長を感じた瞬間

世界がコロナ禍に突入した時期に、物流業界も大きな困難に直面しました。今までは簡単に手配できた方法が使えなくなり、これまでには考えられなかったイレギュラーな事態がたびたび起こりました。そうした状況では、社内外を問わず、専門的な知識を持った人の助けが不可欠でした。例えば、ある案件で輸入をした商品を返送しなければならない事態になったことがあります。輸入した商品を送り返す際には、一度発生した関税を還付金として回収しなければなりません。そこで、通関部門やカスタマーサービス部門の方に協力をお願いして、必要な資料を集めたり、還付申請に関する条件の確認などをしてもらい、約1ヵ月半という時間をかけてようやく返送することができました。これまでやりとりの少なかった部門との連携を通して、改めて「物流は、人と連携しなければできない仕事だ」ということに気づかされました。

ある1日のスケジュール

9:00
出社。
お客様や海外現地法人・
代理店へのメール返信、
提案資料の作成。
12:00
先輩とオフィス
周辺でランチ。
13:00
お客様先で
輸送に関する
ヒアリング、提案。
17:00
輸送費用に関する
見積もり作成。
18:00
営業にて得た
情報を報告。
19:00
退社
今後の目標

これからは、よりいっそう細分化していくニーズに答えていく時代だと思います。コロナ禍だけでなく、SDGsや2024年問題など、めまぐるしく変わる社会情勢に物流業界は大きく左右されています。最近では、ヨーロッパ圏のお客様が輸送時のCO²の排出量を気にされるケースも増えてきました。これからは、「早く安く運ぶ」だけではなく、これまで想像もしていなかった価値が求められる時代だと思います。お客様のニーズにピンポイントで答えるためにも、グループ内の方と密に連絡を取り、最良の輸送手段を提供できるように心掛けています。

仕事に活きた学生時代の経験

学生時代には、カンボジアのクメール語という言語を専攻していました。自分とはまったく異なる文化圏の方と会話するには、お互いに「共通項」がないと話がうまく噛み合いません。こちらから一方的に話すのではなく、相手のバックグラウンドを踏まえて、自分と相手がどんな共通認識を持っているのかを考えながら話す。その感覚が、海外の方とのやり取りがある今の仕事でも活かされています。

皆さんへのメッセージ

就職活動では、たくさんの企業の方の話を聞くことになると思います。当たり前のことかもしれませんが、皆さんがいま取り組んでいる就活の時期ほど、色々な企業の社員の方から話を聞ける機会はありません。いったん就職すると、ライバル企業の話は聞けなくなり、他業界のことはあまり考えなくなってしまいます。つまり、就活は様々な会社のことをフラットな視点から見られる唯一の機会だと思います。だからこそ、ぜひその機会を活かしてください。今しか聞けない話、今しか会えない人、今しか見られない場所があります。たとえ、自分が就職したいと思える企業が見つからなくても、新しい発見が必ず見つかるはずです。