電機メーカー
北米SP再編により、販売競争力を強化
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背景
北米に家電を輸出する際、香港から北米へ輸送後、LAとCHICAGOにあるSPで保管し、そこから北米各地への配送を行っていた電機メーカーA社様。香港から北米各地に商品が届くまでのトータルコストを最小化し、販売競争力を向上させることを課題にしていました。
私たちの専門チームが現状の物流業務を分析したところ、北米にあるSPからの配送に関し輻輳を発見。最適なSPからの出荷ができていない現状が浮き彫りになりました。
ご提案内容
問題は北米各地へ最適なSPからの出荷が出来ていないことによる費用増大であり、最適なロジスティクスを構築することで、物流コストの低減を目指しました。主な物流コストは、(1)海上運賃(アジア→北米)(2)SPでの保管費用(3)トラック配送費用(SP→各地域)であり、これらの合計がより低減されるよう仮説をたて、検証を行いました。
- 施策1 輻輳の整理
香港からの海上運賃コストを加味し、州ごとにどちらのSPから出荷すべきかシミュレーションによるコスト検証をしました。 - 施策2 SPの増設
南東部への出荷を意識したアトランタSPの増設を想定し、シミュレーションを実施、検証しました。
成果
施策2を実施したことにより、約500万ドル、割合にして約10%の物流費削減となりました。これは、適切なSPから出荷を行ったことによる配送費減の影響が大きく、アトランタSP増設による香港からの海上運賃増加があったものの、トータルでのコスト削減に成功しました。