航空機部品メーカー
海外拠点の在庫情報の可視化により、需給バランスを迅速に調整
- グローバル3PL
- 航空宇宙関連
背景
航空機のメンテナンス物流において最も重要なのは、需要と供給のバランスを取ることです。予備部品のストックが不足すると、部品在庫切れで航空機が非稼働状態となり、一方、過剰な在庫は在庫維持費を押し上げます。メンテナンス物流を確実に進めるためには、
1)マルチ拠点在庫や予測在庫の迅速な現状把握
2)激しい需要変動への在庫ポジショニング調整などを安定して行う
3)返品・不良品対応や長期在庫など“負の業務”への負担軽減
といった課題への対応が必要です。
ご提案内容
そこで私たちは、グローバルレベルの視点から、従来のシステムを統合する新たなサービスコンセプトをご提案します。これは、例えばEU、アジア、USAといった地域ごとの情報をグローバルレベルで集積し、システムで一元管理するサービスです。それにより、マルチ拠点在庫、積送在庫、長期/不良品在庫の可視化を行うことで、最適拠点配置や最適在庫量、補充・転送計画・最小(固定)リードタイム、欠品前アラートなどの意思決定に必要な情報をスムーズにご提供するフローを確立できます。
成果
- 計画外の大量受注により特定拠点の在庫が設定Min値を下回った際、過去履歴ベースの需給予測により、次回出荷までの必要在庫量を算出
- 将来在庫に余裕がある拠点を提示し、推奨できる最適ルート・コストを抽出、通知。商品、時間、拠点を軸として、最適な在庫転送を把握可能
- 結果として、エア対応を控え、エキストラコストの発生を回避。不適切、かつ安易な在庫転送による連鎖的、慢性的な欠品リスクを回避すると共に、適所適量を柔軟かつ事前に把握することで、長期在庫も解消可能
- 特定拠点の在庫に不良品発生した際、他拠点の同ロット商品をホールド。速やかに全拠点の同ロットの出荷先履歴をレポート
- 不良品ロットの拡散を即座に防止すると共に、在庫・出荷履歴をもとに担当部門が意思決定を迅速に行うことができ、リスク拡散を回避可能
- 不良品在庫を拠点別・商品別・理由別で閲覧可能
- 需給予測から、将来長期在庫化リスク商品を拠点単位に勧告
- それにより、機会損失を回避し、不要な保管費用を削減可能