教育研修制度
人材育成の考え方
お客様から信頼される「ファーストコールカンパニー」となるために、キャリアステージに応じた研修プログラムを通じて、社員一人ひとりの能力開発を支援します。
人事制度における階層別に定められた職務と役割を追求しながら、 さらに自らの可能性を広げ、会社と社員が一緒に成長していける研修制度を用意しています。
戦略立案・遂行力
この研修は部長職の社員を対象に、企業の中心として事業と組織の適切なマネジメントを実施し、経営目標を完遂するための能力を養成します。
研修の主題には、不安定で変化が激しい外部環境と自社との関係を正しく認識する一方で、お客様が求める物流サービスを提供し続けるために、的確に組織を動かし成果を生み出す上で必要となる「戦略立案力」「戦略遂行力」の習得が設定されています。戦略の基礎となる現状把握の手法、戦略的思考の基礎となる論理展開の手法、自社のビジネスを俯瞰的に捉える分析手法などを学習します。
目標設定・達成力
この研修においては、管理職に求められる組織の「目標設定力」「目標達成力」を主題として、実現すべき目標に向けて組織を動かし、当社の成長戦略を着実に実現するための能力を養成します。
研修は一定以上の経験をした管理職社員を対象に、組織として達成するべき目標設定をしっかりと行い、部下に理解・浸透させた上で、目標達成に向けて力強く組織を引っ張るための姿勢とスキルを習得することを目的として行われます。徹底的なディスカッションにより目標の妥当性を検証する方法や、目標達成のためにロードマップを策定する方法、目標達成計画を立案する方法などを学びます。
チームビルディング
チームビルディング研修では、チームメンバーのスキルや能力を最大限に引き出し、目標達成に向けてチームを導く能力を養成します。
この研修は新任の管理職を対象に、チームの士気を高めながら部下の成果を最大化する手法や、一丸となって目標達成を完遂するチーム作りの手法を習得することを目的として行われます。具体的な学習テーマとして、管理職・リーダーとして自身が果たすべき役割の認識を改め、部下それぞれの強みや行動の特徴を把握する方法や、チームを動機づけるスキルなどが組み込まれています。チームビルディング研修に加えて、リスクマネジメント、人事評価についての研修も開催されます。
リスクマネジメント
リスクマネジメント研修においては、将来起こりうるリスクを想定し、リスクが起こった場合の損害を最小限に食い止めるための技術を身につけることで、部下や企業をトラブルから守るための能力を養成します。
研修は新任の管理職を対象に、体系的なリスクマネジメント手法を身に付けることを目的として行われ、潜在的なリスクを回避するための方法、顕在しているリスクの対応方法などを学びます。リスクマネジメント研修に加えて、チームビルディング、人事評価についての研修も行われます。
人事評価
人事評価研修においては、部下の人事評価を適切に行うためのスキルと心構えを学び、部下の能力とモチベーションを更に高めていく力を養成します。
研修は新任の管理職を対象に、まずは評価者として心得ておくべき人事評価の基本を押さえた上で、現実的な評価の仕方・伝え方を学習します。続いて、自身の性格や行動特性によって表れやすい評価の癖や、陥りやすい評価エラーについての理解を深めることで、部下の成長を促す適切な人事評価を行う手法を習得します。人事評価研修と共に、チームビルディング、リスクマネジメントについての研修も実施されます。
組織マネジメント
組織マネジメント研修においては、今後管理職を務める上で、組織を円滑に運営していくために必要となる成果管理や人材マネジメントなどの組織マネジメントスキルを養成します。
研修は管理職候補であるG4等級の社員を対象に、「管理職の視点・視座で業務を行い成果を出すこと」を強く意識付けることを目的として行われます。研修では、組織目標を達成するために必要な戦略策定の方法、部下への適切な業務の割り当て方、部下の能力を引き出す手法、チームの課題を明確化する手法などについて学習します。
リーダーシップ
リーダーシップ研修の受講対象は、管理職候補のG4等級、そのひとつ手前の層であるG3等級、そして地域職の主力社員であるR3等級の社員です。
この研修はそれぞれの等級で実施されます。
G4等級では、管理職として「組織目標を達成しながら、メンバー全員が活躍する組織づくり」を推進する能力を養成します。物事に優先順位を付け、部下へ的確に仕事を割り振ることでチームの成果を最大化するスキルや、面談演習を通じて部下の話を丁寧に聞き率直な考えを引き出すことで、チームをまとめながら全員が潜在能力を発揮していく手法などを学びます。
G3等級では、職場リーダーとして組織の中心的役割を担うことができる人材となることを目指します。物事に優先順位を付け、的確に対応し、時に決断するスキルや、後輩をそれぞれの特性に応じた方法で支援することでチーム全体に前進する力を生み出し、活き活きとした組織を形成するための手法などを学びます。
地域職であるR3等級では、実務のエキスパートとして高度な業務遂行能力を発揮し、組織の目標達成の支柱となる人材を目指します。日々の業務を的確に判断しながら処理するスキルに加え、豊富な実務経験の中で蓄積されたノウハウを積極的に展開し、上司や同僚、後輩が最も効率よく業務を行えるようにすることで、所属組織全体が前に進む力をより一層引き出すためのスキルを学びます。
部下育成マネジメント
部下育成マネジメント研修においては、今後管理職を務める上で必要不可欠となる部下育成スキルを養成し、部下の成長を通じて活気溢れる職場作りをするための手法を学習します。
研修は管理職候補の手前の階層であるG3等級の社員を対象に、自身の担当業務を中心に技能を磨く『プレーヤー』から、部下が自ら学び成長するプロセスを支援できる『リーダー』への変革を強く促すことを目的に行われます。部下それぞれの個性に応じた支援方法や、適切な仕事の渡し方・割り振りの仕方、部下の成長を促進するフィードバック手法について学びます。
キャリアデザイン
キャリアデザイン研修においては、これまでの業務経験を棚卸しし、自身の価値観や仕事に対する思い、信念などを改めて立ち止まり考えるプログラムが用意されています。今後のライフ・キャリアプランを明確にすることで、成長の道筋をつけ、自身が業務を通じて活躍していくイメージを明らかにします。
この研修は8年目社員、管理職手前の社員、管理職になって数年経過した社員、地域職の主力社員が対象となっており、各ステージごとに行われます。これまでの業務経験の中でターニングポイントとなった出来事を振り返り、第三者からのフィードバックや強み診断などをもとに自己理解を深めた上で、なりたい自分像を明確に描き、今後の目標に向けた行動計画を策定します。キャリアデザイン研修に加えて、コーチング研修も同時に行われます。
コーチング
コーチング研修においては、後輩社員が最も望む成果を目標に設定し、その達成に向け最大限のパフォーマンスを発揮するための支援をすることで後輩社員を育成するスキルを養成します。
研修は入社8年目社員を対象に行われ、主力社員として後輩社員の自律的な成長に責任を持って関与していくために、「教える」のではなく「引き出す」ための接し方、質問の仕方、後輩社員の自主性・自発性を導き出すためのスキルを学びます。コーチング研修に加えて、キャリアデザインについての研修も同時に行われます。
課題発見・問題解決
課題発見・問題解決研修においては、入社6年目社員を対象に、自身の業務や所属する組織が抱える課題を見つけ出し、解決に向けて邁進していくためのスキルとマインドを養成します。主力社員として自身の業務改善や組織の課題解決を主導していくために、原因を分解し真因を特定するスキルを学習するだけでなく、「なぜその問題を解決したいのか?」「なぜ解決しなくてはならないのか?」という思考を言語化するために深い考察を加えます。さらにその後、周囲を巻き込みながら問題解決を行うための手法を学びます。
人を巻き込む力・内省
この研修では入社4年目社員を対象に、人を巻き込む力と内省力を育成します。
人を巻き込む力を主題とした研修では、より高い視座、より広い視点から業務を遂行するためのスキルとマインドを養成します。これから主力社員として自身の業務のみならず、組織の課題解決にも積極的に関与していくために、相手の性格や仕事のスタイルを意識したコミュニケーションの取り方や、相手と意見が対立した際の対処方法などについて学びます。
内省はセルフアウェアネスとも呼ばれ「実際に起こった自分の考えや行動について、振り返って省みること」を意味します。自身が仕事をするにあたって大切にしている価値観や、自身の仕事の意味づけをじっくりと考えることによって、仕事へのモチベーション喚起を図ります。これまでの業務や人生経験を振り返り、第三者からのインタビューを介して自分の価値観や信念など様々な気づきを得る中で、自身が「働く意味」を明らかにしていきます。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキング研修においては、ビジネスのあらゆる場面で適切な意思決定や問題解決を行い、他者を巻き込んでいく上で必要不可欠な論理的思考力を養成します。
研修は入社2年目社員を対象に行われ、今後一人前の社員として組織の課題解決や業務改善を行い、担当業務に付加価値をつけることができるようになることを目的として行われます。研修では実務に応用できる情報整理の仕方や、要点をわかりやすく伝える口頭報告の方法、聞き手の状況や特性に応じて適切に意見を伝えるためのスキルを徹底的に学習します。
ビジネスコミュニケーション
入社して1年が経つ3月頃に行われるフォローアップ研修では、適切なビジネスコミュニケーションの仕方を学習します。
2年目社員になるにあたって、業務の関係者がより一層増えること、後輩への指導の必要性が生じてくることから、相手の目線・視点に立った上で、考え方や価値観が異なる相手とも効果的なコミュニケーションが取れるようになることを目的とした研修を行います。
この研修では、体感ワークを用いたプログラムにより自身の行動特性に気づいた上で、関係者の視点や考え方を理解するための方策や、相手の立場や考え方に応じた適切なコミュニケーションの取り方を学びます。
仕事への意識・姿勢
入社後の5月下旬に行われる新入社員研修においては、仕事をする意識や姿勢を身に付けることを目的とした「仕事体験プログラム」を行います。この研修では、研修会場を実際の職場環境に模し、チーム単位であるプロジェクトに挑戦します。
その中では配属後の経験を振り返り、適時・適切な「報告・連絡・相談」の仕方や取引先訪問時のマナー、社会人としてふさわしい言葉遣いや立ち振る舞いなどを徹底的に学びます。この研修は数日をかけて泊まり込みで行う一大プログラムになっており、その集大成として各プロジェクトチームの成果物を当社の経営陣に向けてプレゼンテーションします。
学生から社会人へ
学生から社会人への意識転換を図るために、入社式後に入社時研修を行います。この研修では、社会人として最低限求められるビジネスマナー研修や、当社の基幹業務である倉庫事業・港湾運送事業の講義、現場業務で求められる安全講義などを通して、学生から社会人への意識の転換を図るとともに、会社の業態・業務への理解を深めて、三井倉庫ホールディングスにおけるキャリアの第一歩を踏み出すための足掛かりを作ります。
また、2年目社員数名による1年目体験談が盛り込まれており、配属後の業務や新生活に対する不安を払しょくし、社会人生活の中で自身が成長していく姿をイメージできるようになることも目的としています。
選択式研修
参加が義務付けられる研修とは別に、社員が「業務上必要なスキル」「課題と感じているスキル」を伸長させることを目的として、希望に応じて参加可能な選択式集合研修を開催しています。マーケティング知識、プレゼンテーションスキル、ロジカルライティングスキル、ファシリテーションスキル、ネゴシエーションスキルなど多岐にわたるテーマが用意されており、自身の課題意識と興味に応じて受講することが可能です。
また、これらの選択式研修とは別にEラーニングプログラムも用意されております。Eラーニングでは、語学やExcel・PowerPointの活用など、150種類のコースの中から自由に選んで学習することができます。
海外実務研修生制度
海外実務研修生制度は、入社3年目以降の社員から希望を募り、1年~1年半の期間、海外実務研修生として当社の海外拠点にて実務研修を行う制度です。研修生と言えども、海外派遣先では海外駐在員と同じ目線で国際物流業務を学びます。この実務経験を通じ、海外言語はもちろんのこと、異文化を理解し組織をまとめていくスキルやグローバルレベルの広い視野など、国内では得難い能力と経験を身に付けます。
将来の駐在員候補者を育成することも目的の一つとなっており、海外で働くことに興味がある、自らの力でキャリアを切り開きたい、そのような期待に応えることができる制度です。また、研修期間中の私生活面も含めたサポートとして派遣前には現地の言語や文化を習得する研修を実施し、研修を終えて帰国する際にはその後のキャリアについての面談を実施します。
日本とは異なる文化圏での実務経験を通じ、より多様な視点を持って国際物流というサービスを捉え、自身のキャリアを発展させることのできる環境を整えています。
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