三井倉庫グループ、「AI画像検査機」を導入、運用開始
~化粧品製造業務における検査精度の品質向上を推進~
三井倉庫ホールディングス株式会社
三井倉庫グループ(以下、「当社グループ」)は、このたび、運営する物流センターにて、化粧品製造業務の品質向上を目的として「AI画像検査機」を導入し、運用を開始しましたのでお知らせします。
化粧品製造業務の製造工程「製品ラベル貼付」において、製造ラベルが正しく貼付されているかの「製造ラベル貼付」チェック作業は、 スキルや経験による判定のばらつきや、集中力低下などで生じる人的ミスが課題となっています。AI画像検査機は、カメラで撮像した画像データをもとに、 対象物の位置や角度、形状、寸法、数量などの情報をAI技術で解析し、事前に登録したデータと照合して合否判定を行うことから、標準化された検査基準による一貫性のある高精度な検査結果が確保できます。
このたび、当社グループの三井倉庫株式会社は、化粧品製造業務を受託している企業の製造業務のラベル貼付の検査に「AI画像検査機」を導入しました。 これにより、製造ラベルが手順書通りに正しく貼付されているか確認することができ、貼付漏れを防ぐことができます。 また、検査結果と証跡画像を記録することで遡及調査を可能にします。
取り組み概要
化粧品製造業務の製造工程「製造ラベル貼付(化粧品本体と商品ケースの2カ所)」において、製造ラベルがSOP(標準作業手順書)通りに正しく貼付されているかどうか、 AI画像検査機による機械的な検査を実施するとともに、その画像を証跡として記録する仕組みです。
サービス概要図

導入効果
- 従来の目視検査から、AIを活用した機械的な検査への移行による検査精度の向上
- AI画像検査機で合否判定した製造物(製造ラベル貼付後の製品)を画像で記録することにより遡及調査への対応が可能
- 製造(製造ラベルの貼付)と検査(製造ラベルが正しく貼れていることをチェック)の各工程を別々に行うセル方式※1から、 コンベアを用いたAI画像検査機の導入によるライン方式※2に変更することで作業を同時に実施
- AI画像検査機を複数台併用することにより、形状が異なる複数タイプの製品へ対応が可能
当社グループは、2021年に「三井倉庫グループDX戦略」を策定して以来、SCMにおけるデジタル化、見える化を通じて社会価値を創出することを目指し、
最新テクノロジーや先進的なロボティクス、マテハン等の技術を利活用した、効率性向上やコスト削減、品質向上に繋がる最適オペレーションの実現に取り組んでいます。
少子高齢化による労働力不足や賃金高騰、競争力強化などの解決策として、現場オペレーションの自動化・半自動化を推進するなど、
今後も最新テクノロジーを活用したスマートロジスティクスによる生産性と品質の向上を実現することで、お客様の事業の発展に貢献してまいります。
※1 セル方式:製造、検査の各工程を工程毎に1名の作業者が完了する方式
(製造)開梱~商品取り出し~外装異常検査~製品ラベル貼付2カ所(本体とケース)~梱包
(検査)開梱~商品取り出し~製品ラベル貼付確認2カ所(本体とケース)~梱包
※2 ライン方式:コンベアで商品を移動させながら、製造と検査の工程を複数名の作業者が分担して工程を完了する方式
本件に関するお問い合わせ先
三井倉庫ホールディングス株式会社
デジタル戦略部
Email:dx@mitsui-soko.co.jp
本リリースに関するお問い合わせ先
三井倉庫ホールディングス株式会社
経営企画部 広報室
Email:kouhou@mitsui-soko.co.jp